「一緒に演奏しやすい人」になる方法
こんちこれまた、川浪です。
音楽をしていると、一緒に演奏していて、やりやすい人と、やりにくい人がいると思います。
これは、演奏技術が高いかどうかとは、全く別の話。
技術力が高くても、やりにくい人もいれば、そんなに技術力がなくても、やりやすい人もいます。
一体なぜ、そのようなことが起こるのか、また、どうすれば一緒に演奏しやすい人になれるのか、一つの仮説を紹介します。
まず、アレクサンダーテクニークで一番重要な考え方は「思考=身体」ということです。
一緒に演奏しやすい、しにくい、というのは、結局、その人がどのように演奏しているか、です。
演奏は、身体を使って行うので、その違いは、思考から生まれるはずです。
では、演奏時の思考状態を、3つのパターンに分けてみます。
その1,自分の演奏しか聴いていない
自分の演奏に必死で聴く余裕が無い、という場合もあれば、そもそもそういう発想を持ってない場合もあります。
よく「カラオケじゃないんだから」と揶揄されるのは、これですね。
その2,相手の演奏に合わせようとし過ぎている
この状態だと、相手が少し想定外の演奏をすると、すぐに自分の演奏が崩れてしまいます。
また、いまいち自分の演奏に自信が持てません。
何を隠そう、僕自身はこの状態が長かったです。
「相手の演奏を聴きすぎ」とか言われたことのある人は要注意です。
その3,自分と相手の演奏を独立したものとして捉えている
この状態は、自分の演奏も、相手の演奏も、それぞれしっかり聴いています。
そして、それらは別々のものであって、お互いに尊重しあってます。
つまり、3の状態であれば、一緒に演奏しやすい、と思われるはずです。
言葉だけでは伝えきれない部分もありますが、レッスンで直接お伝えした生徒さんからは、「演奏しやすいと言われるようになった」というだけでなく「自分の音もよく聴こえるようになった」といったフィードバックをいただいています。
この仮説は、僕がレッスンしている時の思考を、演奏に応用するならばどうだろうか、というキッカケで生まれました。
つまり、これは演奏に限った話ではありません。
コミュニケーション全般に通じる話です。
音楽も、もちろんコミュニケーションですね。
ぜひ、いろんな場面で試してみてください。