アレクサンダーテクニーク

あがり症対策、それって効果ある?


こんちこれまた川浪です。

先日、僕のレッスンに通う生徒さんから、こんな話を聞きました。

その生徒さんの友達が、アレクサンダーテクニークの講座に参加されたそうです。

そこで、こんなやりとりがあったそうです。

参加者「ステージに上がると緊張して上手く演奏できません」

先生「緊張すると、どんな気持ちになりますか?」

参加者「叫びたい気分になります」

先生「では、叫んでみてください」

うおーーーーーー!!!

先生「では、吹いてみてください」

参加者「あれ、なんだか吹きやすいです!」

先生「よかったですね。ぜひ試してみてください」

この話を聞いて。。。

いやいや、あかんやろ。笑

と、思わずつっこんでしまいました。

もちろん僕がその場にいたわけではないので、実際のやりとりは違ったのかもしれません。

その前提で、このレッスンの最大の問題点を指摘します。

それは、「使えない」ということです。

叫んでみたら、演奏がしやすくなった、というのは事実かもしれません。

しかし、考えてみてください。

演奏直前のステージの上で、叫べるでしょうか。

もしコンクールやオーディションなら、間違いなく失格です。笑

そうでなくても、なんだかおかしな人、という評価は避けられないでしょう。

だとしたら、効果があっても、意味が無いのです。

意味が無いことを教えても、仕方ありません。

僕が教える上で、最も大切にしていることは、実践的であることです。

レッスンを受ける生徒さんに、ジャストインタイムで、最も効果的で、最も使いやすい方法をお伝えすることを、日々心がけています。

もちろん完全にできているとは言い難く、日々精進を続けていますが。

この視点で、世の中のメソッドを分類すると、次の3つになります。

その1,そもそも効果がない

はっきり言って、世の中ウソばかりです。

「これをすればやせる!」みたいな情報が、手を変え品を変え、出てきます。

しかし、そのほとんどが効果の無いものばかりでしょう。

もし本当に効果があるなら、みんなやせているはずです。

ダイエットに限らず、このレベルの情報があふれています。

なぜ、こんな情報があふれているかというと、こういう情報にとびつく方がたくさんいるからですね。

その2,効果があっても、役に立たない

冒頭で紹介した例がそうです。

一時的な効果しかない、いわゆる対処療法も、ここに当てはまるでしょう。

他には、複雑すぎて使えない、というのもあります。

「あなたの演奏を改善する230ステップ」みたいなものがあったとしても、ほとんど誰も取り組めません。

その3,効果があって、使える

先に説明したとおりです。

本当に役に立つこと、というのは、習得に時間がかかります。

その時間を少しでも短くするために、レッスンを行っています。

一人で取り組む場合には、今の自分に必要で、効果があって、使える方法を見極めてください。

そうすれば、より短期間で効果を得ることができるでしょう。

ちなみに、あがり症については、こちらの記事を参考にしてください。