あなたが欲しいものと、あなたに必要なものは違う
こんにちは、川浪です。
こちらのツイート、けっこう好評でした。
「指に問題がある」と感じている生徒さんに、「実は別のところが原因ですよ」と伝えると、、、
・「そうだったんですね!」と納得する方
・「私は指のことが知りたいんです!」という方だいたい、前者の反応なんですが、たまに後者、、、
後者の方は、人生損してますよ。
— 川浪裕史【カワナミユウジ】 (@carnavi) 2019年4月19日
ということで、今回は、これについて深掘りしていこうと思います。
僕のレッスンは、たくさんの方が受講していますが、皆さんの悩みはそれぞれ違います。
例えば、同じ管楽器でも、指のことで悩んでいる方もいれば、口のことで悩んでいる方もいるわけですね。
じゃあ、口のことで悩んでいる方に対して、口のことをお伝えするかというと、必ずしもそうではありません。
口のことで悩んでいる方に、逆に指のことをお伝えしたり、はたまた全然関係ないと思うかもしれませんが、脚のことをお伝えしたりすることで、結果的に口の問題が改善することがあります。
なぜそんなことが起こるかというと、本人が口に問題があると感じているときに、その原因が口にあるとは限らないからですね。
人間の身体は全身つながっているので、身体のある部分に問題があると感じていても、その原因は別の部分にあることがほとんどです。
これまでに色々取り組んでいるにもかかわらず、思うような成果が得られていないということは、そもそもあなたの問題意識がズレている可能性が高いです。
(もしあなたが、正しい問題意識を持って、日々練習に取り組んでいれば、問題はすでに解決しており、アレクサンダーテクニークに興味を持つこともなかったでしょう。笑)
だから、レッスンでは、構造上、これまであなたが問題に思っていなかったことを、指摘することが多くなります。
「あなたは〇〇について、問題に感じているかもしれませんが、本当に意識するべき所はこちらですよ」となるんですね。
そう言うと、ほとんどの方が納得していただけるのですが、ごくまれに「いや、私が知りたいのは〇〇です」という方がいて「そうじゃないということを、ずっと説明してきたんだけどぁ^^;」という気分になります。
レッスンを受講する際に、問題意識が全く無い、というのも困りものですが、自分の持っている問題意識に固執してしまうのも、良いことではありません。
そのような状態では、レッスンで学べるものが極端に少なくなってしまいます。
レッスンを受講する意味、というか意義は、あなたが想像もしていなかった結果を得られることです。
もし、想像できる範囲の結果が欲しいのなら、これだけ情報があふれている時代ですから、独学で十分ですね。
しかし、あなたが想像できる範囲というのは、あなたが思った以上に狭いです。
もちろん僕自身も、自分の専門分野の一歩外に出れば、知らないことだらけです。
僕のレッスンに限らず、何か新しいことを学ぶときには、ぜひオープンなマインド、未知の可能性を許容する、開かれた心を持って、望んでみてください。
追伸
僕の専門分野、身体の使い方の全体図については「マスターコース」でお伝えしています。
説明会は既に締め切っているのですが、日程合わず参加できなかったという声をいただいていますので、なにかしら対応しようと思っています。
また週明けにお知らせしますので、お待ちください。