アレクサンダーテクニーク

どうすれば効率よく演奏を上達することができるか


こんにちは、川浪です。

ブログでも書いていますが、よりよいレッスンを提供するために、現在、ピアノ、ギター、ボーカルのレッスンに通っています。

たった一つでも、習得しようとするのは大変なのに、同時に三つの異なるレッスンに通っていて、自分でもよくやるなぁ、と思います。

もちろん、もともとやっているドラムの練習もしますし、さらには、もう一つくらい、弦楽器か管楽器を始めようと計画していて、もはや正気の沙汰ではありません。笑

学生時代のように時間が有り余っていれば、まだなんとかなるかもしれませんが、もちろん本業はアレクサンダーテクニークのレッスンです。

あくまでもレッスンスキルを向上させるのが目的なので、レッスンする時間が最優先です。

限られた時間で、いかに効率よく練習をこなしていくのか。

その問題を解決するべく、色々と本を探していると、面白い本を見つけました。

著者の苫米地英人氏はある界隈では超有名人で、僕も10年来のファンです。

この本によると、脳のタスク処理のスピードをコントロールする要因の一つとして「並列度」というものがあげられています。

「並列度とは、同時に処理できるタスク数を指します。並列度が高ければ、同時に処理できるタスクの数が増え、システム全体としてのタスク処理のスピードが上がります」

簡単に言えば、同じ一時間でも、二つのことを同時にこなせれば、時間を半分に短縮できたのと同じですよね。

では、並列度をどうやってあげればいいのでしょうか。

引用します。

「並列度をあげるトレーニングのポイントは「無意識化」です。意識的行為では、同時にやれることは、数が限られています。

中略

車の運転もそうです。運転に慣れている人にとっては「目で直接、あるいはミラーを使って四方を確認しながら」「ギアを動かし」「ハンドルを動かす」という並列的な行為をごく自然にできます。それはすべての行為が無意識化されているからです」

これは、楽器の練習でも同じように考えられると思います。

僕はドラムのレッスンもしていますが、ドラムを演奏するときには、様々なことを考える必要があります。

正しくリズムを刻むこと、両手両足の音量バランス、それぞれのタイコやシンバルの音色などなど。

バンドで演奏するのであれば、自分の演奏だけでなく、周りの奏者がどのような演奏をしているかにも、耳を傾ける必要がありますよね。

たくさん練習しても、なかなか上達しない人は、色々なことに意識を向ける、ということができていません。

というより、上手く演奏できる人が、それほど色々なことを意識していることを、そもそも知らないという可能性もあります。

そのことを知らなければ、並列度をあげるために、無意識化するという訓練もできません。

つまり、楽器の練習の効率をあげるためには、まず何を意識すべきかを知り、常にそのことを意識しながら取り組み、それを無意識化するまで続けるということが、重要でしょう。

では、楽器を練習する時に、僕自身はどのようなことを、気をつけているでしょうか。

ピアノの練習動画をアップしていますが、ピアノ歴のわりに上手ですね、と言われます。

まぁ、多分にお世辞も含まれると思いますが^^;

しかし、上達していることは間違いありません。

僕自身が、ピアノを練習している時に気をつけていることは、ただ譜面を追うだけでなく、コード進行なども意識しながら弾いています。

ピアノレッスンに通う前から、ギターのレッスンに通っていたので、ある程度コードの知識はあります。

バイエルだと、ほとんど1度4度5度しか出てきませんが、バッハやモーツアルトだと簡単な曲でも「ここはセカンダリードミナントだなぁ」とか「ここでディミニッシュかぁ」と凝った作りをしていることに気づきます。

そういったことを意識しながら練習していると、ずいぶん暗譜もラクになります。

もちろん、ドラムで養ったリズム感は、かなり無意識化されているはずですし、アレクサンダーテクニークのレッスンでお伝えしている身体の使い方も、当然意識しながら練習しています。

このように、たくさんのことを同時に意識しながら練習することが、何よりの効率化なのでしょう。

(この方法が正しいことは、僕の身をもって証明してみせます。笑)

そのためには、まず上手に演奏できる人が、どのようなことを意識しているかを知る必要があります。

もしあなたが、演奏時の身体の使い方について、より意識を深めたいと思うのであれば、ぜひレッスンにいらしてください。

あなたが、これまで気づきもしなかった視点をお伝えすることをお約束します。