どう思う?この音楽指導
こんにちは、川浪です。
まずはお知らせから。
ご案内しているマスターコースの説明会ですが、1月28日は満席となりました。
2月4日は残り2枠です。
追加開催の予定はありませんので、興味のある方はお早めにお申込みください。
さて、本題です。
先日、レッスンを受講されている管楽器の生徒さんから、このようなことを聞きました。
「息を吐く時に、その支えとして、横隔膜を下げたままにすると教わりました」
この生徒さんは、以前にこのように教わり、なんとなくそういうものだと思い、そのつもりで演奏してきたそうです。
しかし、普通に考えて、息を吐く時に横隔膜は上にいきます。
身体の仕組み上、それが息を吐くということです。
身体の仕組みに反することを無理やりしようとすると、何が起こるでしょうか。
関係のないところで余計な力が入り、目的達成が阻害されます。
今回の場合では、思うように息が吐けない、ということですね。
レッスンでは、このような間違った考え方を払拭し、仕組み通りに身体を使ってあげることで、呼吸が楽になったとのことでした。
ここでのポイントは、この方が楽器を専門的に学ばれて、プロとして活動しているということです。
何もこの方に罪があるというつもりは、全くありません。
僕が言いたい事は、そのような方でも、正しい身体の知識を得る機会が、これまで無かったということです。
音楽教育の現場で行われていることは、もちろん素晴らしい内容もありますが、こと身体のことに関しては、なんともまあ、ざっくりしてます。
スポ根の域を脱しないというのが、僕の印象ですね。
誤解を恐れずにいうならば、たまたま上手く演奏できるようになった方が、特に解剖学的な根拠や裏付けはなく、勘と経験のみで教えている、というパターンが非常に多いです。
それでも上手く演奏できるようになる方はたくさんいるでしょう。
しかし、今度その方が教える立場になった時に、また同じことが繰り返し、曖昧な教え方に惑わされる生徒が量産されていきます。
もちろんこれは、呼吸に限った話ではありません。
身体の使い方、全般において、正しく理解した上で指導されている方は、皆無といって差し支えないでしょう。
よくて、腕や指など、部分的な使い方だけ教えてくれる、それも正しいかどうかは怪しいところです。
身体は全身でバランスをとっているので、部分だけで考えていても、うまくいきません。
そのような教え方に惑わされないために、身体の使い方をしっかり学ぶ必要があります。
いまご案内しているマスターコースでは、演奏を理解する上に必要な身体の知識は、すべて網羅してお伝えしています。
僕は、長年レッスンしていますが、この範囲を超える知識を扱うことは、ほぼありません。
なぜかというと、演奏は身体を使って行います。
身体で出来ることは限られているので、それさえ知っていれば、あとはそれをどのように演奏に応用するかだけですね。
これを知ることで、まずあなた自身が、曖昧な指導に惑わされることがなくなります。
そして、あなたが指導する立場になった時は、曖昧な指導で生徒を惑わすことがなくなります。
僕は少しでも多くの方が、正しい身体の使い方を学び、より有意義な音楽活動を行えるようになることを、強く望んでいます。
この考えにご賛同いただける方は、ぜひこの説明会にお越しください。
☆アレクサンダーテクニークの教え方を教える新コース「マスターコース」について説明会を開催します。
残り二枠となりました。