アレクサンダーテクニークを一人で出来るようになるか?
こんにちは、川浪です。
年度末ということで、やむにやまれぬ事情で、レッスンをしばらくお休みされる方もいらっしゃいます。
定期的にレッスンに通っていて、いい感じに演奏できるようになってきたのに、レッスンに通うのをやめたら、また元に戻ってしまうのでしょうか。
また、僕がアレクサンダーテクニークのレッスンを受けていたときも、一人でできるか不安だ、とお嘆きの方が、まわりにたくさんいました。
今回は、そのことについてお話したいと思います。
結論から言うと、僕自身は一人でやっていますし、僕の生徒さんも一人でできるようになっている方がたくさんいます。
アレクサンダーテクニークの習得というと、一子相伝とか、伝統芸能みたいなイメージがあるかもしれません。
何かふわっとしたような、努力じゃなくてセンスというか、気がついたら出来るようになっているというか、、、そんなイメージです。笑
(ちなみに、そういう感じで教えている方は、とても多いと思いますが。。。)
実際には、アレクサンダーテクニークも技術ですから、習得には明確なステップがあります。
レッスンを受け始めてからしばらくは、なんとなく身体の感じや、演奏がかわったなぁ、と感じる程度ですが、ある程度、レッスンを継続していると、「あ〜、こういうことか」と分かる瞬間がはっきり存在します。
何が分かるかというと、僕が「意識することによって身体が変わる」と説明しているものです。
これが明確にわかるようになると、もう元に戻るということは、おそらくありません。
おそらく、というのは、僕がそれを確認した例が、そんなに多くないからですね。
ずっとレッスンを継続されるのが普通なので、休会して復帰するという例は少ないです。
しかし、少ない例の中では、ある程度定着した時点で休会して、復帰された場合には、元に戻ったという感じはありませんし、定着する前に休会して復帰した場合は、戻ったなという感じがあります。
とはいえ、定着する前にやむをえず休会された場合でも、それが全くムダになるということはありません。
見た目には元に戻っても、勘を取り戻すのは、全く初めてのときより早いですし、少なくともレッスンでお伝えしている考え方を忘れるわけではありません。
またレッスンを再開すれば、以前よりも短い期間で、定着するに至るはずです。
では、定着したらもうレッスンすることはないかというと、むしろ逆です。
「意識することによって身体が変わる」ということが分かってからのほうが、レッスンで学べることは増えます。
レッスンでやっていることは「あなたの身体には、まだまだこんなに可能性がありますよ」ということを体験していただくことです。
分かってからの方が、新しい体験をそのまま、普段の演奏に持って帰ることができます。
この身体の可能性の探求には、終わりはありません。
もしかしたらあるのかもしれませんが、僕自身は未だその境地には達していません。
アレクサンダーテクニークを教えるようになってからも、日々、自分の身体の可能性を探求していますし、実際、毎日のように新しい発見があります。
いや、本当に身体の探求って面白いんですよ。笑
僕は、身体の探求に一生を捧げるつもりです。
そういったことに興味のある方は、ぜひレッスンにいらしていただければと思います。
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