アレクサンダーテクニークを教えるための3つのポイント
こんにちは、川浪です。
今回は、アレクサンダーテクニークを教えられるようになるための、3つのポイントを説明します。
1つ目は、レッスンでやっていることを理解する、ということです。
アレクサンダーテクニークのレッスンは、一般的な楽器のレッスンとは、やってることが根本的に違います。
楽器のレッスンでは「何を演奏するか」を教えます。
ピアノのレッスンだったら、どの曲を弾くのか、とか、どんな練習をすればいいのか、とか、そういうことを教えてくれるわけです。
しかし、同じ楽器で、同じ曲を弾いたとしても、その結果は人によって、まったく違います。
ラクに弾ける人もいれば、つらそうに弾く人もいます。
場合によっては、身体を痛めて、故障してしまう人もいるでしょう。
必要な練習時間も違います。
すぐに弾けるようになる人もいれば、なかなか弾けるようにならない人もいます。
この違いを生むのは「何を演奏するか」ではなく、それを「どうやって演奏するか」です。
僕のレッスンで、どんな楽器の方でも、演奏改善の効果を得られるのは、僕がどんな楽器にも精通しているからではありません。
そもそも楽器の演奏を教えているわけではないんですね。
生徒さんの中で「何を演奏するか」さえはっきりしていれば、それを実現するために「どうやって演奏するか」をお伝えすることができる、というわけでなんです。
まずは、この点を抑えることが重要です。
2つ目のポイントは「身体の構造を理解する」です。
レッスンでは「どうやって演奏するか」を伝える、という話をしました。
これは、身体でやっていることです。
では、それを改善するためには、身体の構造を学ぶ必要があります。
身体で何が出来て、何が出来ないかは、だいたい決まっています。
しかし、巷にあふれている情報は、その人の感覚、思いつきレベルだったりするので、身体の構造的に間違っているものも多数あります。
こんな情報を参考にしたら、どんなに頑張っても上手く演奏できるはずがありません。
ですから、まずは、身体で何が出来て、何が出来ないのかを把握する必要があります。
そうすれば、上手く演奏するための身体の使い方は、自ずと導かれます。
3つ目のポイントは「伝えるための手段を学ぶ」ことです。
身体の構造を把握して、演奏改善への道筋が見えたとしても、それを伝える手段がなければ、なんにもなりません。
アレクサンダーテクニークのレッスンは、主に先生が、生徒の身体を直接ガイドして、その身体の使い方を体験してもらうことが出来ます。
しかし、この手の使い方をちゃんと教えてくれる先生は、僕の知る限り、ほとんど存在しません。
アレクサンダー界では、手の使い方は、神聖なもの、みたいな扱いになっています。
もったいぶってるのか、なんだか知りませんが、ちゃんと教えてくれないんですね。
結局、見て盗め的なことになっています。
僕は、頑張って盗みました。
しかし、やってる側からすると、きちんとやり方はあるんですね。
ちゃんと教えたら、誰でも出来ることです。
そして、もう一点重要なことが、手を使って教えるのが、必ずしもベストではないということです。
手を使って教えるのは、あくまで手段の一つ。
必要に応じて、それ以外の方法も、使い分けています。
どれだけ伝える方法のバリエーションを持っているかも、良いレッスンをするためのポイントです。
以上の3つが、アレクサンダーテクニークを教えられるようになるためのポイントです。
じゃあ、アレクサンダーテクニークを教えられるように、この3つのポイントをやってみよう!と思っても、一人でやるのは、まぁ不可能だと思います。
では、これをどこで学ぶかについては、次回、お伝えしますね。