アレクサンダーテクニークを習得する3つの段階
こんにちは、川浪です。
アレクサンダーテクニークのレッスンを始めて、三年目になります。
これまでに、200人以上レッスンをしてきて、レッスンでお伝えしている技術を習得するプロセスがはっきりしてきました。
そこで、今回はその3つの段階について、説明したいと思います。
第1段階 身体の変化を感じることができる。
まず最初はレッスンを受けて、変化を感じることができる段階です。
効果を実感できる、とも言えます。
演奏でいえば、
・ラクに演奏できるようになる
・よい音色に変化する
・肩や腰の痛みが軽減する
といったものです。
レッスンを受けている、ほとんどの人が、2,3回のレッスンで明らかに効果を実感されます。
ただし、この段階では、効果は演奏の一部に限られたり、原因も自分ではいまいちよくわからない状態です。
第2段階 うまくいかない原因がハッキリしてくる。
この段階になると、上手くいかないフレーズがあったり、思い通りに演奏できない時に、自分の身体で何が起こっているのかが、ある程度わかるようになってきます。
例えば、指が動かない時に、必ずしも指に原因があるとは限りません。
指以外の部分が、原因になっていることがほとんどです。
では、うまくいかない原因が、自分の身体のどこにあるのか、ある程度、検討がつくようになってきます。
順調にいけば、数ヶ月〜半年くらいで、この段階になってきます。
この段階では、原因がわかっても、まだ自分で上手く対処できません。
しかし、原因が明確なので、レッスンでも取り組むポイントが明確になってきます。
第3段階 問題が起きた時に、自分で解決できるようになる
最後の段階は、問題が起きた時に、自分で原因をみつけて、自分で対処出来るようになります。
ここまで来ると、必ずしもレッスンに通う必要はなくなります。
ものすごく順調にいけば、1年くらいでこの段階になる方もいます。
(ちなみに僕自身はこの段階に至ったと思うまで、4年以上かかりました)
ここまでくれば、あとはどれだけ取り組みたいか、次第です。
僕は、ほぼ24時間、身体の使い方を考えているので、日々新しい発見があります。
これを職業にしているから、ここまで出来るだけで、誰もが同じようにできるとは思いません。
自分で探求するのが好きな方は、ここまでくれば、あとは自分で探求するのもいいですし、そこまでの労力はかけたくないけど、演奏は改善していきたい、という方は、レッスンに来ていただければ、こちらから伝えられることはいくらでもあります。
もちろん、痛みがちょっと改善したら満足という方もいらっしゃいますし、どこまでやらなくちゃいけないという義務はありません。
ただ、個人的には、第3段階まで至れば、まさに一生モノのスキルになると思っています。
追伸
ちなみに、第4段階があるとすれば、それは「人に伝えられることができる」です。
これは、自分で使えるのとは、まったく別のスキルです。
僕自身は、自分で習得するのに時間がかかったからこそ、この「人に伝えるスキル」が養われたと思っています。
これに関しては、上級コースで余すことなくお伝えします。
上級コースの正式募集は、来週を予定しています。