セミナーレポート「思い通りの演奏を実現するためのプロセス」
こんにちは、川浪です。
先日、「思い通りの演奏を実現するためのプロセス」と題して、セミナーを開催しました。
このセミナーで、一番言いたかったことは
「正しい姿勢はない」
ということです。
姿勢でも、フォームでも、なんでもいいですが。
とにかく、何がよい身体の使い方なのかは「どんな演奏をしたいか」によって決まります。
いろんな楽器で、~~奏法というのが、あると思うんですね。
「アメリカでは~」「ロシアでは~」とか言って、日本式はダメとか。
あるいは、アンブシュアを分類してみたり、楽器の持ち方を分類してみたり。
あの手、この手で、これが正しいと主張してきます。
こういうのを聞くと、僕は「アホじゃないか」と思ってしまいます。
特定の何かを批判しているわけではありませんが、あくまでも一般論として。
なぜなら、何を演奏したいかは、人それぞれ違います。
だとすれば、どのように身体を使えばいいかも、それぞれ違いますよね。
奏法から入ってしまう多くの方が、奏法にとらわれています。
いちど「正しい」奏法を学んでしまうと、演奏上、それが必要ない時でも、その奏法でやってしまうんですね。
あなたの周りにも、いるんじゃないでしょうか。
音楽はあくまで表現です。
表現したいものがあってはじめて、それを表現するために、どう身体をつかうのか、決まってくるわけです。
そして、それを導く方法は、とてもシンプルです。
なぜなら、身体の構造は、だいたい共通していて、出来ることは限られています。
その限られた中で、目的を達成するために、必要なことを考えれば良いわけです。
今回のセミナーでは、まず身体の使い方を導くプロセスを紹介して、それに基づいて、実際に参加者にレッスンする、というのを延々繰り返しました。
いただいた感想を紹介します。
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理論の流れを、実際のレッスンに対応する形で、繰り返し説明して頂いたお陰で、背景的な考えが分かりやすく理解できました。
Sさん
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普段からレッスンを受けていますが、いくつか改めて誤解を解消できました。
ひじ関節と尺骨の関係
近い関節から動かすは大原則
瀬良さん
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違う楽器の方の演奏をみると、どこに力が入っているのかがはっきり分かりました。
力が入っている時と、力を入れないで演奏してい時の違いも分かったので参考にしたいと思います。
Kさん
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以上。
今回の内容は、もちろん個人レッスンでもお伝えしていることですが、自分だけでなく、人のレッスンを見ることで、理解が深まるようです。
そして、身体の仕組みは、どの楽器でも同じ、ということも、よく理解していただいたと思います。
理解する、というのは、とても重要です。
なんとなく取り組んでいるのと、確信を持って取り組んでいるのでは、習得のスピードも変わってきます。
理解のサポートとして、このブログもお読みいただければと思っています。
ちなみに、次回のセミナー開催は、来年以降になります。
いつになるか分かりませんが、リクエストがありましたら、早めに開催されると思います。笑