ピアノ11ヶ月:なぜ人は音楽を演奏するのか
こんにちは、川浪です。
ピアノ練習動画をアップしました。
ブルグミュラー25の練習曲の一曲目「すなおな心」を弾いています。
ブルグミュラーはいい曲が多いから、前から弾きたかったんですよね。
まだまだ思うようには弾けませんが、一年弱でブルグミュラーにはいったのは、いいペースではないかと思います。
さて、今回は、最近聞いた面白い話をシェアします。
心理学の有名な実験で、二つのグループにパズルを解かせ、一方には成功したら報酬(お金)を与え、もう一方は何もなし、と分けます。
これだけ聞くと、なんとなく報酬があったほうが、やる気が出るような気がしませんか?
実際には、報酬をもらったグループはすぐに飽きて、何もないグループのほうが熱心に取り組んだそうです。
この実験は、脳科学的にも証明されているらしくて、脳の中で、内発的な動機づけをする分野と、外発的な動機づけ(つまり報酬をもらってやる気を出す)分野は違うとのことです。
そして、その二つは同時に働くことはなく、どちらか一方しか働かないそうです。
さらにいうと、外発的な動機づけは、報酬を釣り上げていかないと、やる気が維持できないそうです。
原典にあたったわけではなく、かなりうろ覚えな情報なので、不正確なところもあるかもしれませんが、自分の経験を振り返ってみても、なるほどな、と感じるところがあります。
独立してレッスンを開始してから、五年目になりますが、当初はどうやってお金を稼ぐか、ということが、重要な課題でした。
まったく食えてない時は、収入を上げるためにめちゃくちゃ頑張ったんですが、おかげさまで生徒さんも増え、ある程度収入が安定してくると、どうもやる気がなくなってきたんですね。
もちろん、レッスンはずっと続けていましたが、充実感がない、というか。
しばらく、日々のレッスンをこなすだけの時期がありましたが、これではいけないと思い、自分が本当にやりたいことは何かと考えた結果、やっぱりよりよいレッスンを提供することと、よりよい音楽を演奏することだと気づきました。
それに気づいてから、誰に言われたわけでもなく、こうやってピアノを練習しているわけです。
さらにドラムは10年以上やってますし、ギターとボーカルのレッスンにも通っていますし。
ついでに、もう一つくらい楽器を始めようと思っています。笑
我ながら、正気の沙汰とは思えませんが、中途半端にならないように、気合を入れて取り組むつもりです。
もしお金を稼ぐためだとしたら、これはまったく効率がわるいです。
既にある程度のレッスンクオリティがあるので、ばんばん宣伝して、グループレッスンでもしたら、収入は増えるでしょう。
しかし、それにはあまり魅力を感じません。
限られた人数であっても、個人レッスンで丁寧に、僕がなしうる最高のレッスンを提供したい。
それこそが、僕の内発的な動機づけです。
内発的動機づけによって行動していると、毎日が充実して、いきいきと生活できます。
陳腐な表現かもしれませんが、これこそが幸せな生き方だな、と実感しています。
僕のレッスンにこられる方の多くに、同じような感じを受けます。
だって、アレクサンダーテクニークとかいう、わけのわからんレッスン(笑)を受けてまで、演奏を上達させたいと思っているんですよ。
そこまで情熱を持って取り組めるというのは、素晴らしいことだと思いますし、そのような方のお役に少しでも立てればと思っています。
これを読まれているあなたも、ぜひ自分の内発的動機を大切にして、音楽や日々の生活に取り組んでみてください。
よりいっそう充実した毎日が送れると思います。