レッスンで大切なことはカメラマンに教わった
こんにちは、川浪です。
先日、スタジオに入って、カメラマンに写真を撮ってもらう機会がありました。
普段は、カメラマンどころか、自分で写真を撮ることすら、ほとんどないので、緊張というか、慣れない感じでした。
カメラマンさんから「笑顔でお願いします」と言われても、どうすればいいかわかりません。
ぎこちないながらも表情を作っていると、カメラマンさんから「いいですね!その感じで!」みたいに言われます。
内心「ほんまかいな」と疑いの気持ちを抱いていました。笑
しかし、仕上がりを見てみると、しっかりといい笑顔で取れているカットもありました。
(ぎこちないカットもありましたが。笑)
なるほど、カメラマンさんも、ウソを言っていたわけではなかったようです。
これが、なんの話につながるかというと、レッスンでも同じようなことが起こっているのではないか、という話です。
例えば、僕がレッスンをしていて、生徒さんの演奏を見た時に、何が上手くいっていて、何が上手くいっていないのか、はっきりと分かります。
そして、それを改善するためにはどうすればいいのか、その結果、どうなったのか、ということも、明らかです。
しかし、これは教える側の視点です。
生徒さんの立場からしたら、これが本当に上手くいっているのか、どうか、よくわからないこともあるのではないでしょうか。
実際「レッスンで言われたことを試してみて、良くなってる気がするのですが、本当にあってるのでしょうか?」という質問をよくされます。
僕から見たら、明らかに良い方向へ変化していても、生徒さんは、それをはっきりとは自覚できなかったり、自信が持てない、ということが、あるようです。
ですから、上手くいっている時は、それをはっきり伝えるということが重要だと、再認識しました。
出来れば、写真の仕上がりのように、客観的に確認できる手段があれば、なおよしですね。
僕はすでに、アレクサンダーテクニークを習っているより、教えている期間のほうが長いので、教わっている人がどんな気持ちなのかを忘れがちです。
ですから、そのことを自覚して、意図的に生徒さんに寄り添うということが重要だと、常々、肝に銘じています。
そして、これを読んでいる方の中にも、アレクサンダーテクニークに限らず、楽器のレッスンをされている、もしくはこれからしていきたい、という方も多いと思います。
ぜひ、今回の話を機に、自分が生徒さんの立場に寄り添えているか、今一度、考えてみてください。
教わる側の気持ちを忘れないでいることが、良いレッスンをするための必須条件だと、僕は思っています。