反復練習の意外な盲点
こんにちは、川浪です。
演奏の上達に、反復練習は必須です。
反復練習なしに上達する、なんていう甘い言葉を言うつもりはありません。
しかし、ただがむしゃらに練習すれば、必ず上手くなる、というわけでもありません。
むしろ、気をつけなければ、反復練習によって弊害が起こる可能性もあります。
僕がレッスンでお伝えしている、最も重要なことは
「不必要なことをやめて、必要なことをやる」
ということです。
例えば、
・細かい指の動きが必要なのに、肩に力が入ってしまう
・息をもっと吐く必要があるのに、のどに力を入れて、吐くのを妨げている
・楽器を構えるのに、必要以上に力が入って、疲れてしまう
などなど。
このような場合に、自分がどのように身体を使っているかに気づいて、不必要なことを手放し、必要なことをより積極的に行う、というプロセスをレッスンでは行います。
ここで、重要なことは、「気づく」という部分です。
どのように身体を使っているのかは、人それぞれ違います。
それが「癖」や「習慣」と呼ばれるものです。
自分の癖に気づくというのは、実はとても難しいです。
レッスンでも「言われるまで自分にそんな癖があるとは、気付きませんでした」ということを、毎回のように言われます。
そして、自分の癖に気づかずに、ただ反復練習を繰り返すと、その癖がどんどん強化されてしまいます。
効率的な身体の使い方が身についていれば、何の問題もありません。
そうでない場合、反復練習を繰り返すことで、非効率な癖が強化され、思い通りの演奏が出来ないばかりか、場合によっては、身体を痛めたり、腱鞘炎などの故障の原因にもなります。
つまり、反復練習を効果的に行うためには、ただ漫然と練習を繰り返すのではなく、自分の癖に気付き、演奏の目的に応じて、不必要なことを手放し、必要なことを積極的に行う、というプロセスが、重要になってきます。
冒頭に、反復練習なしに上達することはない、と言いましたが、このレッスンでお伝えしていることを活用すれば、反復練習の時間を短縮したり、効果的に行うことはできるようになります。
反復練習を繰り返しても、思うような効果が得られていないと感じる方は、ぜひ今回の内容を元に、取り組み方を見直してみてください。
・追伸
レッスンで得られる効果は、こちらの体験談集をごらんください。
【体験者さんの声】