問題はどこにある?
こんにちは、川浪です。
今日は基本に立ち返った内容を書きたいと思います。
あなたが演奏を改善したい、あるいは問題がある、と思ったときに、身体のどこに意識が向くでしょうか?
ほとんどの場合、それは演奏に直接関係している部分だと思います。
ほとんどの楽器で、手、指、腕、などが直接演奏に関わります。
それに加えて、管楽器であれば口のこと、歌であれば喉など。
ほとんどの方が、自分で演奏を改善しようと思ったときに、そのあたりを気にしていると思います。
もし、そこに問題の原因があるならば、そこに意識を向けて試行錯誤を繰り返していれば、何かしらの改善がみられるはずです。
そうやって取り組んでいるにも関わらず、思ったような成果が得られていない、ということは、身体の他の部分に原因があるのではないか、と疑うことが重要です。
なぜかというと、人間の身体は全身つながっており、相互にバランスを取り合っているので、自分が問題だと感じている部分と、その原因になっている部分が違っていることが、よくあるからです。
レッスンに来ていただければ、あなたの問題を解決するために、どこに、どのように意識を向ければよいか、ということはもちろんお伝えするのですが、、、
今回は、少しだけ踏み込んだ話をしようと思います。
この話は、要するに自分が意識を向けていない所に、意識を向けましょうという話です。
でも、意識が向いていないんだから、それがどこなのか分かりません。
だから、レッスンを受けずに一人で習得するのは、なかなか困難なのですが、全く不可能とも限りません。
実際、僕自身は、もう長年アレクサンダーテクニークのレッスンは受けていませんが、以前に比べると、自分自身の身体の使い方はずいぶん良くなっていますし、現在進行系で日々、新しい気付きがあります。
では、どうやっているかというと、それは自分の意識の向いていないところに意識を向けているからです。
なんだか禅問答をしているようですが。笑
さきほど、それが難しいという話をしましたが、実はコツを掴めば難しいことではありません。
意識が向いていないところ、というのは、無限に存在するわけではありません。
人間の身体が、どんな構造をしているかは、解剖学という分野で、かなりの部分が明らかになっています。
つまり、その全体像から逆算すれば、自分の意識が向いていないところというのに気づくことが可能です。
これをお読みのあなたも、今回の話をヒントに、ぜひじっくり自分の身体の使い方を見つめなおしてみてください。