川浪がアレクサンダーテクニークの先生になるまでにやったこと
こんにちは、川浪です。
僕は現在、アレクサンダーテクニークのレッスンを、専業で行っています。
今でこそ、プロの音楽家や、音大生の方も、多数レッスンを受講いただいていますが、最初からそうだったわけではありません。
プロフィールにも書いてある通り、高校から音楽を始め、大学卒業後は、公務員になっています。
今回は、それから、アレクサンダーテクニークのレッスンを始め、現在に至るまでに、どのような経緯を辿ったのか、について、書いていきます。
そもそものきっかけは、たまたまアレクサンダーテクニークのレッスンを受講したことでした。
その当時、ドラムを習っていた先生が、アレクサンダーテクニークのレッスンもしている、ということで、ドラムのレッスンと並行して、アレクサンダーテクニークのレッスンも受講していました。
しかし、これが何の役に立つのか、どんな効果があるのかは、イマイチ実感できませんでした。
はっきり言うと、あまり良いレッスンではなかったですね。
しかし、何かしらの可能性を感じたのも事実です。
これをちゃんと学べば、とてもいいことがあるんじゃないか。
そう思って、今度は違うアレクサンダーテクニークの先生を探しました。
今度の先生は、初回から、はっきりと身体がラクに使える感覚を得ることが出来ました。
しばらく、その先生に習っていると、身体がラクになっただけでなく、ドラムの演奏にも、良い効果が現れてきました。
それまで難しかったフレーズが楽に演奏できるようになったり、音色も変わり、周りからも一緒に演奏しやすくなった、というフィードバックをもらうことが増えてきました。
その当時は、公務員をしていたのですが、どうも仕事が肌に合わないと感じていて、違う仕事をしたいなぁと思っていました。
もしアレクサンダーテクニークを教えられるようになれば、
・身体の使い方をもっと理解できる
・仕事にもなる
という2つの理由で、アレクサンダーテクニークの講師養成コースに入ることにしました。
アレクサンダーテクニークの講師養成コースは、一般的に、4年間で1600時間の過程になっています。
費用は、約400万円です。
これはかなり、思い切った決断でした。
そして、こんなに時間もお金も使うのだから、さぞ手厚いサポートを提供してくれると、期待していたのですが、、、
全くそうではありませんでした。
まず、人数が多すぎました。
一人の先生に対して、何十人もの生徒が、同時にクラスを受講していました。
当然、一人ひとりに手厚くレッスンできるわけがありません。
積極的な生徒ばかりが、レッスンを受けることができ、そうでない生徒は、置いてけぼりのことも多かったです。
さらに、不思議な事なのですが「どうやって教えるか」ということについては、全く教えてくれないのです。
じゃあ、何を教えてくれるかというと「アレクサンダーテクニークをどうやって実践するのか」ということだけでした。
つまり「アレクサンダーテクニークを実践すれば、自ずとアレクサンダーテクニークのレッスンができる」という理屈です。
そう言われると、なんだかそんな気がしてしまいますが、じゃあ、個人レッスンで受けているのと、何が違うんだ、という話になってしまいます。
これでは、いつまでたっても教えられるようにはならないと思い、コースとは別にいくつか取り組んだことがあります。
一つは、個人レッスンを受けまくる。
実はアレクサンダーテクニークには、いくつかの流派があって、それぞれ教え方が違うんですね。
ですから、いろんな先生の個人レッスンを受けましたし、他の流派のコースを聴講したりもしました。
もう一つは、自分から情報発信する。
コースを受けながら、毎回、学んだことをブログで発信していました。
受け身で受講するだけでは、意外と理解できていないことがあります。
コースで受けた内容を、一度自分の言葉にすることで、それを確認するわけです。
(ちなみにこのブログはまだ残っているので、興味のある人は探してみてください。恥ずかしいので、自分からは紹介しません。笑)
それから、月一で勉強会を開催していました。
コースで学んだ内容が、今の自分の知識と理解で、どれくらい伝わるのか。
ちゃんと伝わらないのなら、どう伝えればいいのか、
など、試行錯誤を繰り返しました。
要するに、インプットとアウトプットが全然足りないので、それを補ったわけです。
そうこうしているうちに、コースが終了した時点で、かなりまともなレッスンが出来るようになっていました。
アレクサンダーテクニーク教師養成コースを修了しても、どう教えたらいいのかわからない、という人がたくさんいる中で、かなり優秀な方だったと思います。
(今の自分から振り返ってみると、まだまだ未熟でしたが。)
では、アレクサンダーテクニークを教えられるようになる人と、そうでない人の違いは、一体どこにあるのか。
次回は、そのことについて、書いていきます。