新しい経験は、その場で理解できなくていい
こんにちは、川浪です。
いつもレッスンをしていて、生徒さんの身体の使い方に変化が起きると
「変わったのはわかります。でも、どう変わったのかわかりません」
という反応をされます。
それに対して「どう変わったのかは分からなくていいですよ」とお答えしています。
なぜかというと、身体の使い方が変わった、ということは、これまでの癖ではない新しい体験をした、ということです。
分かる、分からない、という判断は、ほとんどの場合、過去の経験に照らし合わせることです。
つまり「分かった!」と思ったら、変わってない可能性を疑ったほうがいいです。
新しい経験は、その時点では分からない、という方が正しいのです。
新しい経験も繰り返せば、過去の経験になりますので、後になれば、そういうことだったのか、と理解できるようになります。
慣れてくると「よく分からないけど、変わったからOK」という感覚がつかめてきます。
この感覚は、アレクサンダーテクニークに限らず、何かを習得するためには、共通する感覚だと思います。
ぜひ、心の隅にとどめておいてください。