本番になると緊張してしまう、本当の理由
こんにちは、川浪です。
「人前になると、うまく演奏できない」という悩みを相談される方は、とても多いです。
・緊張すると頭が真っ白になってしまう
・ソロが回ってくると手が震える
・見られていると思うと、身体が固まってしまう
などなど。
なかなか根が深い悩みのようですが、実は僕のレッスンに来ている方の多くが、わりと早い段階で、その悩みを解消されます。
緊張しなくなるわけではありませんが、緊張していても、それなりに演奏する方法は、比較的、簡単に身につけることができます。
今回は、そのヒントになる話をしようと思います。
先日のレッスンで、人前で演奏する時に緊張してしまうのを、なんとかしたい、という相談を受けました。
こういう場合に、まずやってもらうことは、本番の状況を、ありありとイメージしてもらうことです。
ステージの広さや、共演者との距離、お客の様子や、照明の感じ、など。
そうすると、ほとんどの場合、身体に何かしらの反応が起きます。
その方の場合は、視線を固めてしまう、ということでした。
おそらく本番でも、これと同じ反応が起こっているはずです。
ここで重要なことは、本番ではないのに、その反応が起こるということです。
つまり、本番そのものが、緊張を生み出しているのではなく、その反応を生み出しているのは自分自身だということです。
これは朗報です。
もし本番が緊張を生み出しているなら、対策のしようがありません。
本番の状況を変えることはできませんからね。
ですが、その状況に対する、自分自身の反応であれば、変えることができます。
その反応を変えるためには、緊張している時に、身体に起こっていることに、気づくことが必要です。
ですから、本番で緊張してしまう、という方は、うまくやろう、とか、失敗しないように、と意気込むのもいいですが、まずは、本番で自分の身体に何が起こっているのかな、と意識する方向を変えてみてください。
そうやって目先を変えれば、すくなくとも、緊張して頭が真っ白、なんていう状況は、回避しやすくなります。
また、気づいたことがあれば、それを元に、次の本番への対策にすることができます。
ぜひ試してみてください。