楽器のストラップをラクにささえる方法
こんにちは、川浪です。
先日のサックスの方のレッスンで「楽器を吹いていると、首に力が入ってしまうのをなんとかしたい」というリクエストがありました。
その方の場合、ひとつの原因は、ストラップを首で支えようと頑張っていることでした。
しかし、その頑張りは、本当に必要なのでしょうか。
ストラップが触れているのは、首の表面です。
(三年前の写真です。笑)
しかし、楽器を支える基本構造は、骨格です。
首の断面図を見てみると、首の骨は、ほぼ真ん中にあります。
(「音楽家ならだれでも知っておきたいからだのこと」バーバラ・コナブル著、p7より抜粋)
そこから脊椎、さらには骨格全体で、重さを支えることができます。
しかし、首の表面で、支えるというイメージを持っていれば、そのイメージ通りに、首の表面で楽器を支えようとします。
その結果として、首に力が入ってしまっていたわけです。
これは、サックスに限った話ではなく、楽器全般を支える時に共通した話です。
楽器が触れているところが、必ずしも構造的に支えにならない場合があります。
あまり有利でない場所で支えようとすると、その分、筋肉で補おうとしてしまい、楽器の演奏にも不利になります。
楽器を支えるのが大変、という方は、ぜひ一度、どうやって支えるのが効果的なのか考えてみてください。