楽器演奏に筋トレは必要か?
こんにちは、川浪です。
先日、レッスンで「楽器演奏に筋トレは必要か?」という質問がありました。
僕の結論を先に言うと、「必要ない」です。
そもそも、なぜ筋トレをしようと思うのでしょうか。
おそらく、思い通りの演奏が出来ていないからだと思います。
だから、筋肉を補って、思い通りの演奏をしよう、という発想でしょう。
しかし、現状、思い通りの演奏ができていないのは、筋肉が足りないからではありません。
ほとんどの場合、効率の悪い筋肉の使い方をしていて、必要な筋肉が働いていないからです。
だから、アレクサンダーテクニークのレッスン中に身体の使い方が変わると、その場で音が変わったり、楽に演奏できるようになったりします。
その場で筋肉が鍛えられた、とは考えにくいので、重要なのは、必要な筋肉に働いてもらうことです。
ここで筋トレの話に戻ります。
身体の使い方の癖は、ほとんどいつも同じです。
演奏時に、効率の悪い筋肉の使い方をしているということは、筋トレでも同じような使い方をしてしまいます。
つまり、筋トレをすればするほど、効率の悪い筋肉ばかりを鍛えてしまうわけです。
では、必要な筋肉を鍛えたらいいのでは?という疑問を持つ方がいるかもしれません。
確かにそうですが、実際問題、他に優先することはたくさんある、と思います。
それに必要な筋肉を使って演奏していれば、自然とその筋肉は鍛えられていきます。
だとしたら、筋トレに時間を割くのは、投資対効果が低いのではないでしょうか。
というわけで、よっぽど時間に余裕があるか、筋トレが大好きという方以外は、筋トレをする必要はない、というのが僕の結論です。
重要な事は、身体の使い方を改善して、必要な筋肉を働かせてあげることです。