アレクサンダーテクニーク

演奏するときの集中力を高めたいあなたへ


こんにちは、川浪です。

先日、生徒さんから、こんな悩みを聞きました。

「学校でレッスンを受ける時に、教室の外が見えるのですが、そこに人が通ったりすると、そちらに気を取られて、演奏でミスしたりすることがあります」

こういうことって、この方だけでなく、多くの方が経験するのではないでしょうか。

レッスン中に限らず、一人で練習しているときや、本番のときも些細なことに意識を取られて、演奏に集中できない、ということはよくありそうです。

さて、これに関して、アレクサンダーテクニークは効果があるのでしょか?

答えは、イエス!

ですが、、、

その理由を説明する前に、少し回り道をします。

まず、演奏に集中できない、という悩みに対して、一般的な解決策としてオススメなのが、瞑想です。

瞑想って、最近流行ってるんですよ。

あの、グーグル社が取り入れてますからね。

いろんな研究でも、集中力を高めるなどの効果があるとされています。

僕自身も取り入れて、効果を実感しています。

瞑想のやり方は、いくつかあるのですが、代表的なのが呼吸瞑想。

やり方は簡単で、

1,目を閉じて、座る
2,呼吸に意識を向けて、ゆっくり呼吸する
3,意識が違うことに向いたら、呼吸に意識を向け直す

簡単に言うと、これだけです。

重要なのが、3番です。

瞑想というと「心を無にする」とか、そんなイメージがあるかもしれませんが、実際はなかなか難しいですね。

それよりも、意識がそれた時に、もう一度呼吸に意識を向ける、というのがポイントです。

その時に、脳の集中力を司る部分(前頭葉)が鍛えられるとのこと。

脳にとっての筋トレみたいなものですね。

継続して取り組めば、演奏中の集中力アップにも効果があると思います。

意識を向けるのが、呼吸か、演奏かの違いだけで、やってることは同じですからね。

さて、瞑想のやり方は、呼吸瞑想だけではありません。

もう一つ、代表的なものに「ボディスキャン」という方法があります。

これも、呼吸瞑想と同様に、集中力を高めるなどの効果が確認されています。

やり方をざっくり説明すると、呼吸ではなく、身体の一つ一つのパーツに意識を向けていくというものですけど、、、

これって、アレクサンダーテクニークのレッスンでお伝えしていることと、かなり近いですね。

瞑想自体は、必ずしも座ってやる必要はなく、歩く瞑想とか、食事瞑想、なんてのもあります。

僕のレッスンでお伝えしている方法は、演奏しながら身体への意識の向け方を学んでいくので、音楽家にとってはより実践的な瞑想と言えるのではないでしょうか。

つまり、アレクサンダーテクニークのレッスンでやってる事自体が、瞑想と同様に集中力を高める効果がある、といってもよいでしょう。

というわけで、演奏中に集中力を高めたいという方は、演奏時の身体の使い方にも意識を向ける、ということを是非取り入れてみてください。

追伸

もちろん瞑想単体で取り組むのも効果的です。

僕は毎朝、瞑想しています。