演奏での故障に悩んでいる方へのレッスン
こんにちは、川浪です。
腱鞘炎、声帯ポリープ、ジストニア、、、etc
演奏による故障で、アレクサンダーテクニークのレッスンを受講される方は、多数います。
もちろん、僕は医者ではありませんし、治療をするわけではありません。
しかし、結果的に、症状が改善した、という方もたくさんいます。
今回は、演奏での故障に悩んでいる方への、レッスンのアプローチについて、解説します。
まず、重要なことは、症状と原因を分けて考える、ということです。
例えば、腱鞘炎の場合、、、
症状は、痛みや腫れなど。
原因は、今回の場合は、もちろん演奏ですよね。
腱鞘炎のよくある治療は、基本は安静にして、痛み止めや、炎症を抑えるなどの薬物療法です。
場合によっては、手術することもあるでしょう。
これらの治療で、症状が改善したとしても、原因である演奏自体は変わっていません。
そのため、同じように演奏を続けていれば、また同じ症状が起きる可能性が高いです。
そうならないために、演奏を控えましょう、ということになるのですが、、、
以前のように演奏したいから、治療をしたはずなのに、これでは全く解決にはなっていませんよね。
そこで、アレクサンダーテクニークのレッスンでは、故障の症状ではなく、故障の原因となった身体の使い方にアプローチしよう、というわけです。
故障するということは、簡単に言えば、無理な身体の使い方をしているわけです。
人間の身体は、そんなにヤワではないので、少々、無理をしたからといって、すぐに故障するわけではありません。
しかし、ご存知の通り、楽器の演奏というのは、何度も何度も、繰り返し繰り返し、練習を重ねるのです。
毎日何時間も、同じような動きを繰り返していれば、少しでも無理な身体の使い方をしていれば、故障してもおかしくありません。
また、若いうちは良かったけれども、年齢を重ねると、だんだん辛くなってきた、という話も聞きます。
これは、年齢を重ねて、身体が衰えてきた、という側面もありますが、それまでの無理な身体の使い方を積み重ねが、年数を重ねることによって、症状に現れてきた、とも考えられます。
というわけで、故障の原因となる、身体の使い方から見直して、改善していこう、というのがアレクサンダーテクニークのレッスンでのアプローチです。
故障の原因となる、身体の使い方さえ変われば、それ以上、身体を酷使することもないので、結果的に症状が改善していく、という場合が、ほとんどです。
というわけで、現在、演奏での故障で悩んでいる方や、今後、故障せずに末永く演奏を楽しみたいという方は、ぜひ、根本の原因である、身体の使い方から見直してみてください。