目を大きく開けることから、演奏に必要な動きを考えてみる
こんにちは、川浪です。
僕は、「目が小さい」と人から言われることが多いです。
目を大きく開けようとすると、眉毛が上がってしまいます。
普段は楽器演奏をする方にレッスンをするので、顔の筋肉については、僕もあまり詳しくありません。
そこで、目を大きく開くための筋肉を調べてみました。
この筋肉は、まぶたから目のくぼみの奥につながっています。
こちらは、おでこに広がる筋肉です。
比べてみるとわかりますが、全く違う筋肉です。
僕は、目を大きく開けようとして、全く違う筋肉を働かせていたのです。
このようなことは、演奏でもよく起こります。
息をたくさん吸いたい。
大きな音を出すために、腕を楽に使いたい。
細かなフレーズを弾くために、指を速く動かしたい。
アレクサンダーテクニークのレッスンを受ける方に、よくある悩みです。
実は、この時も、同じ問題が起きています。
それに必要な動きとは、全く違うことやっているのです。
必要な動きと、違う動きを、一生懸命に練習している。
すると、どうなるか。
もちろん、成果があがりません。
それどころか、痛みや故障の原因になったりもします。
動きや体の使い方を改善したいと思った時に、レッスンでは、次のようなプロセスを踏みます。
まずは、自分がどのように体を使っているかを観察する。
次に、本当に必要な動きは何かを分析する。
そして、それを意識してやってみます。
ちなみに、よく「解剖の知識は必要ですか?」と聞かれますが、知識はそんなに必要ではありません。
筋肉の名前をたくさん覚えたからといって、動きが良くなるわけでもありません。
しかし、自分のやりたい動きには、どの筋肉が働くのか知ることは、役に立ちます。
単語帳のように頭から覚えていくのではなく、必要な動きから逆算して学んでいくと、効率が良いです。
筋肉を知る上で重要なのは、
どこからどこについているのか(専門用語でいうと起始と停止)
どんな動きをするための筋肉なのか(専門用語でいうと作用)
この二つです。
筋肉は、専門書がなくても、ネットで検索できます。
興味がある方は色々検索してみると、きっと発見がありますよ。