管楽器を鼻に響かせながら演奏する方法
こんにちは、川浪です。
クラリネットの方で
「鼻に響かせながら吹きたい」
という方にレッスンしました。
その方は、以前、クラリネットの先生から「鼻に響かせるように」と指示を受けたそうです。
ちなみに、その方が以前、他のアレクサンダーテクニークのレッスンをしている方に、同じように質問したところ
「鼻よりも、もっと響くところがあるよ。
どこかわかるかい?
それはこの部屋全体さ」
みたいなことを言われたそうです。
それを聞いて、なんじゃそりゃ、と思いました。
まるでポエムですね。笑
それはさておき、本題です。
クラリネットの方が、鼻に響かそうと意識した時に、ある傾向に気づきました。
鼻のあたりに、グッと力を入れていたのです。
鼻に響かせながら吹く、ということは、実際に鼻のあたりが振動しているということです。
ポエム的な表現ではありません。笑
これは、管楽器に限った話では、ありません。
歌でも同じですし、普通に話しているときも同じです。
実際に、鼻を触りながら、色んな声を出してみてください。
高くしたり、低くしたり、大きくしたり、小さくしたり。
鼻のあたりが振動しているのがわかったら、今度は、鼻のあたりにグッと力を入れてみてください。
そうすると、その振動が止まるのがわかると思います。
つまり、クラリネットの方に起こっていたことは、
鼻を響かせたい
↓
鼻のあたりで何かするんだな
↓
鼻でグッと力を入れてみる
↓
振動が止まってしまう
という状態だったのです。
鼻を響かせたければ、むしろ鼻のあたりの筋肉は、ゆるめる必要があります。
それに気づいてから、もう一度吹いてもらうと、以前よりも、ラクによい音で鳴らせるようになっていました。
ところで、これと似たような話を、以前、こちらの記事で書きました。
この記事は「のどをひらく」がテーマでしたが、基本的な構造は同じですね。
ハッキリいって、身体の使い方に関するノウハウ、というか考え方はとてもシンプルです。
だから、僕は、自分で演奏したことがない楽器の方にも、これまでずっとレッスンしてこれたわけです。
しかも、僕がレッスンでお伝えしている内容は、ほとんど、ブログや、動画で公開されています。(しかも無料で。笑)
しかし、それを自分自身に当てはめるのは、とても難しいというのが、現実のようです。
クラリネットの方も、この記事は読まれていましたが、僕がそう伝えるまでは、全く結びついてなかったそうです。
というわけで、ノウハウは惜しみなく公開していますが、自分でうまく出来ないというかたは、ぜひレッスンにお越しください。
ということで、今週末のセミナーをオススメします。笑
僕のレッスンでお伝えしているノウハウの全体像と、その当てはめ方をお伝えします。
☆現在ご案内中のセミナー
2016年11月27日(日)13時~15時
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