緊張を手放して、前向きに本番に取り組む方法
こんにちは、川浪です。
レッスンを受講しているチェロの生徒さんから、メールでこんなご報告をいただきました。
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以前からお話していた〇〇が先ほど無事に終わりました!
そして緊張しませんでした!!
ミスもあったり、思い通りとはいきませんでしたが、頭が真っ白になることもなく、とても冷静な自分がいて感動しました(T_T)
こんなに人前で弾くのが怖くなかったのは初めてです。
これからは今日の課題を少しずつ修正しながら、前向きに本番に取り組めそうです。
(一部抜粋)
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嬉しいご報告ありがとうございます!
この方は、いつも本番になると緊張してしまうので、今回の本番も、緊張してしまうんじゃないかと、身構えていたそうです。
、、、が、結果は、音楽と演奏に集中している間に、本番を終えることが出来たとのこと。
こんな風に演奏できるなら、色々なコンクールやオーディションに挑戦してみたい、と、以前にも増して、音楽活動に対する意欲が出てきたそうです。
この方に限らず、これまでたくさんの緊張に悩める音楽家の方にレッスンしてきました。
そして、その多くの方から、緊張しなかった、演奏に集中できた、という報告を頂きます。
その秘訣は何かというと、いつもお伝えしている通り、身体の使い方を学ぶということです。
緊張対策というと、一般的には、メンタルトレーニングや精神論に偏りがちです。
例えば「失敗しても大丈夫だと思いましょう」「ありのままの自分をうけいれましょう」といった感じです。
しかし、よく考えてください。
そう言われて、そう思えるくらいなら、初めから悩んでいませんよね。
「失敗したらどうしよう」「自分に自信が持てない」
どうしてもそう思ってしまうから、緊張してしまうわけです。
頭がそんな状態で、演奏すると何が起きるでしょうか。
アレクサンダーテクニークのレッスンでお伝えしている、重要な考え方の一つに「思考と身体は一体である」というものがあります。
精神的に緊張していたら、それは身体の緊張としても現れます。
その結果、思うように演奏できなくなります。
では、どうすればいいか。
思考は簡単に手放すことはできませんが、身体の緊張は比較的、簡単に手放すことができます。
なぜなら、思考は見ることもできませんし、触ることもできません。
身体の緊張は、見ることも触ることもできますので、よっぽど扱いやすいわけです。
そうして、身体の緊張を手放すことが出来れば、緊張していても、結果的に普段と同じように演奏できます。
緊張していても、普段通り演奏できるなら、もう本番を恐れる必要はありませんよね。
そうして、最終的には、精神的な緊張も、手放すことが出来るのです。
僕がこれまでレッスンしてきた限り、緊張を手放すのは、それほど難しいことではありません。
ですが、緊張してしまうことは、多くの方にとって、本当に根深い悩みです。
それが原因で、演奏活動にブレーキをかけている方も多いでしょう。
そういったお悩みをお持ちの方は、今回紹介した生徒さんと同じように、身体の使い方を学ぶことで、緊張を手放し、より有意義な演奏活動を送ってください。