譜面は一生懸命、見なくていい
こんにちは、川浪です。
アレクサンダーテクニークレッスンを受けている方に、よくある悩みで、
「譜面を追うのに必死で、上手く演奏できない」
というのが、あります。
一生懸命、譜面を追っていると、首や肩のあたりを固める傾向があります。
それが原因となって、演奏しにくい状態となってしまいます。
どうすれば、それを回避することが出来るでしょうか。
一つは、「譜面を追う」というのが、どういうことか理解することが役に立ちます。
譜面を追うということは、譜面に書かれている内容を、情報として脳が処理することです。
一生懸命、見ようとすると、首や肩を固めてしまいますが、それは情報を処理することに、何の関係もありません。
首や肩を固めるのは、筋肉の働きで、情報を処理するのは、脳の働きだからです。
つまり、一生懸命見ようとすることは、まったく無駄な努力ということです。
そんなことをしなくても、すでに譜面は見えています。
仮に譜面が上手く読めないとしたら、それは見方が足りないのではなくて、単に練習不足です。
一生懸命、見たからといって、読めるようにはなりません。
まとめると、譜面を追うので必死になっている時、上手く演奏できないのは、一生懸命見ようとしているのが、原因です。
一生懸命、見るのをやめるだけで、以前より楽に演奏することが出来るはずです。
そして、それを手放すためには、譜面を読むとはどういうことかを、理解することが役に立ちます。