身体の癖は、いつどうやって身についたのか?
こんにちは、川浪です。
アレクサンダーテクニークのレッスンでは、
「あなたの身体の癖に気付いて、それを手放す」
ということを、します。
あなたも、演奏している時に、
「余計な力が入ってることは、分かるんだけど、、、うまく手放せない」
ということがあると思います。
レッスンを受けると、そういうのが段々と手放せるようになるんですが、その時、よくある質問が
「この癖って、いつどうやって身についたんでしょうか?」
です。
僕は、関西人なので、「知らんがな」と答えたくなりますが。。。笑
今回は、真面目に「身体の余計な癖は、いつから身につくのか」ということを考えてみます。
僕はレッスンを始めてから、たくさんの人たちを、観察し続けてきました。
レッスンの生徒さんは、もちろんですが、そうでなくても、人の身体の使い方を、ずっと観察しています。
(職業病です。笑)
その結果、特にポイントとなるのは、小学校だと思っています。
未就学児は、比較的、のびのびと身体を使っている子が多いのですが、小学校に入学以降は、変な癖を身につける子が多いです。
母校の吹奏楽部を見ていると、中高生くらいになると、その身体の癖が、しっかりと刻み込まれているように見えます。
小学校の何が問題かというと、「机に座ってじっとする」ということです。
人類の何十万年という歴史を考えると、机に座ってじっとするようになったのは、せいぜいここ数百年くらい。
つい最近のことです。
人間の身体にとって、とても不自然な行為なんですね。
人間の身体が、それにうまく対応できているとは、言い難いです。
何も考えずにいると、変な癖が身についてしまうのも、仕方ありません。
それを何十年も続けるとなると、いわずもがな、です。
では、未就学児は、本当に変な癖がないのか。
最近、僕の身近に、生後3ヶ月と生後6ヶ月の子どもがいたので、比べて見てみると、けっこう癖があるな、と思いました。
例えば、親の抱き方によって、それに合わすような、身体の癖を持っています。
また、一方向ばかり向いてしまう、いわゆる向き癖も見受けられました。
学校に入ってからと比べると、かなりマシではありますが、もうこの時期から、身体の癖が身についているんですね。
そう考えると、冒頭の質問
「この癖って、いつどうやって身についたんでしょうか?」を考えても、ほとんど意味ないですね。
その癖は、あなたが物心つく前から、身についているのかも知れません。
しかし、良い知らせもあります。
僕が、その子どもに、いつものようにレッスンしたところ、ものの数分で、向き癖は直りました。
その後は、バランス良く、どちらの方向も向けるようになったとのことです。
癖を身につけている期間が短ければ、手放すのに必要な期間も短いようです。
そして、あなたがこれから、身体の癖を手放そうと思った時に、一番早いタイミングは、
今です。
もう手遅れかも、と心配する必要はありません。
僕のレッスンを受講したことのある方の年齢は、上は70代(それ以上の方も歓迎です!)、下は生後3ヶ月です。笑
どの方も、同じように、自分の癖を手放し、身体の使い方を改善することができています。
ぜひ、思い立ったそのときから、身体の使い方を学び始めてください。
追伸
今回の内容から分かる通り、小さな子どもを持つ親が、身体の使い方を学んでもらえると、波及効果がものすごいですね。
将来的には、音楽に限らず、さまざまな分野で、このレッスンを伝えていきたいです。