高い声を楽に出すためにチェックするポイント
こんにちは、川浪です。
「高い声を楽に出したい」という、質問を受けました。
これまでに、
・腹式呼吸をする
・声帯を鍛える
・腹筋を鍛える
といった指導を受けてきたけど、あまり効果が無い、とのことでした。
まず、これらの指導が妥当なのかを検証する必要もあるのですが、それは別の機会にします。
今回は、一般的には見落とされやすいけど、とても重要なことをお話します。
それは「舌」についての話です。
舌って、どれくらいの大きさがあるかご存じですか?
ペロッと出して見える表面だけが、舌だと思いがちです。
実際には、下あごの中をほとんど埋め尽くすくらいの大きさがあります。
これまで、僕がレッスンをする中で、高い声が苦手だという方のほとんどが、この舌の根元を固めていました。
舌の根本は、声帯の近くにあります。
知らず知らずのうちに舌を固めていると、声帯の動きにも制限が出てしまいます。
アレクサンダーテクニークのレッスンで重要な事は「不必要な努力を手放すこと」です。
「高い声が出ないから、もっと鍛えよう」と思う前に、舌を不必要に固めていないかを観察してみてください。
それに気づいて、上手く手放すことが出来れば、以前より楽に高い声が出せるようになるはずです。