「シーモアさん」観てきました
こんにちは、川浪です。
メルマガでちらっと書きましたが、先日「シーモアさんと大人のための人生入門」という映画を見てきました。
生徒さんから、おすすめいただいた映画です。
シーモア・バーンスタインさんという、名ピアノ教師のドキュメンタリー映画なのですが、まず、予告編の、とあるセリフにがっちり心をつかまれました。
「このワンルームで50年間レッスンしてるよ。まるで仙人だね」みたいなセリフです。
あ~、俺もこうなるんかなぁ、と、勝手に共感してしまいました。笑
それから映画館に観に行きまして、心に残るシーンの多い、本当によい映画でした。
特に印象に残ったのは、(うろ覚えですが)「長い間つづけていると、音楽と人生が統合されてくる」というセリフです。
これを聞いて、なるほど、そういう感覚があるんだなぁ、と納得しました。
自分自身をふりかえってみると、僕のレッスンと人生は、日に日に統合されていく感覚があります。
レッスンでお伝えしていることは、すなわち僕の人生なのです。
さて、音楽と人生が統合されるというのは、どういう状態なのかを考えるために、逆に統合されていない状態について、考えてみました。
一つは、頭で鳴っている音楽と、身体の動きがリンクしていない状態です。
楽器で演奏する場合は、身体を決まったように動かせば、譜面通りの音を出すことができます。
ピアノはドを押せば、ドが鳴りますし、他の楽器でも、程度の差はあれ、音は出ます。
それで、譜面通りの音を出しても、これが身体の動きでしかない場合は、演奏ではなくて、体操のような感じなんですね。
この音を出す、という、明確な意図を持って、その動作を行うことで、初めて、演奏になるのだと思います。
これ、出来る人からしたら、何を当たり前のこと言ってるんだ、と思うかもしれませんが、意外と体操になっている人は多いです。
このあたりが、音楽と人生が統合される第一歩なのかな、という感じがしてます。
もちろん、もっともっと深い統合のされ方があると思いますし、僕自身もそれを目指して日々、研鑽を重ねています。
それと同時に、あなたが音楽と統合するためのレッスンが出来ればと思っています。
僕がアレクサンダーテクニークを学び始めたころは、ラクに演奏できたらいいよね、ぐらいの認識でした。
(もう少し、まともだったかもしれません。笑)
しかし、レッスンを続けるにつれ、身体がラクに動けばいいって話じゃないことも分かってきましたし、より本質的なレッスンをするためには、僕自身が深い音楽性を身につける必要があると感じています。
そういったことを考えるキッカケとしても、とても良いタイミングで、この映画に出会えました。
音楽も素敵ですし、興味のある方は、ぜひご覧になってください。
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